デザイナーのお仕事

こんにちは!アイ・オーダーの近藤でございます。

私にとって、ホームページを作ることは楽しいと思うし、求職者の方にとっても「楽しそう」と思われる職種ではないでしょうか。
WEBデザイナーという職種も華やかなイメージがありますし、ECやITという最先端のことをしているというイメージもあるかもしれません。

でも、実際にこれを仕事にするということは、もちろんただ楽しいだけではありません。
正直、ホームページを作る為のパソコン操作を覚えるのは、それほど時間は掛かりません。問題は、「上手に作る」壁なんですね。

私の偏見かもしれませんが、ファッションデザイナーや工芸品を作る職人さん等と比べて、WEBデザイナーは、手軽で誰でも成れるデスクワークの仕事と思われているような気がします。
確かに、オフィスにデスクがあって、そのパソコンでホームページを作るのは、一般的なデスクワークとあまり変わらない形式ではあるのですが、やはりデザイナーはデザイナーなのです。
下積みや修行の時期があって、スランプを何度も乗り越えて、苦手意識やジレンマ等を克服して、一人前になっていく仕事なのです。

一朝一夕に、ホームページ制作会社に就職したからと言って、その日からデザインが出来るわけではありません。
今在席しているスタッフも、いろいろな壁にぶつかりながら、日々奮闘しています。
一つ壁を超えると、また次の壁が出てくる。10年以上この仕事をしている私も、常に壁を感じては乗り越えることを繰り返しているので、この苦しみは永遠です。

でも、普通に考えて、芸術や文学、芸能等に携わる人は、当たり前のことなんです。
ヒット作や受賞するような作品があっても、「NEXT ONE」を求められる。この仕事を続ける以上、さらに上を行く作品を求められるのが当たり前なんです。

下積みの苦しい間は、時間はどんどん過ぎていくのに、成果物は全然出来上がらない。時間と納品のプレッシャーや、上手に作れない自分への腹立たしさ等、いろいろな場面で苦しみます。
もちろん、本人が一番苦しいのですが、私もその苦しさを知っているので、その苦しみに付き合っているつもりです。言ってすぐに解釈して出来るようになると思っていないので、根気よく付き合おうと思っています。

昔から美術や作ることが好きな人や、パソコンを扱うことが好きな方にとって、WEBデザイナーは面白そうな職業に思われるかもしれません。
でも、趣味だから楽しく面白く出来ることも、プロとしてそれに携わることはステージが異なります。

だからこそ逆に、未経験者でも求人のご応募を歓迎しています。
プロになる前にソフトの操作方法を学んでいる人は、延々と時間を掛けて、自分が納得いくまで“デザインを楽しむ”ことに慣れてしまっているので、未経験者の方が弊社の作り方や考え方を習得しやすいと思っているからです。
プロの仕事は、自分が納得行くまで作品を作るのではありません。お客様が納得してくれる商品を決められた時間内に作り上げるのがプロの仕事です。

いろいろ大変そうなことを書いてみましたが、それでもこの仕事が楽しいと思えるのは、やはり自分が作ったものが大勢の人に見てもらえて、その商品を購入してもらえて、ネットショップの店長様から「○○さんのおかげで売上が上がりました。ありがとうございます。」と喜びの声をいただける時です。
自分が携わった仕事の成果が目に見えて、お客様に心から感謝の言葉をいただける仕事は、そう多くは無いと思っています。

この感動や喜びを体験する時が、この仕事のやりがいや達成感、面白さを、やっと理解していただける時なのだと思います。