こんにちは！アイ・オーダー伊勢支社の近藤でございます。

お盆期間中に、10年ぶりくらいにパーマをかけてもらいました。
既にそれから10日が経過しますが、未だに姉が私の顔を見てはニヤニヤしているので、多分なかなか面白い仕上がりなのだと思います。

10代の頃は、ほんの1ミリ2ミリのことで、髪型が気に入らないと学校にも行きたくなかったものですが、今となっては「笑ってもらえるなら、それもいい」と思えるようになりました。不思議なものですね。

デザインでも似たようなところがあります。
社内では、画面共有のソフトを使用して、若いスタッフの作業画面を、先輩スタッフが閲覧できる環境を備えてあります。
時々新人スタッフの制作状況を見ていると、ほんの少しのことを、ちょっとずらしては戻して、また動かしては戻して、ちょっと文字サイズ変えては戻して・・・みたいなことを繰り返しています。結局気に入らないのか、この数十分触ったことを戻して、最初の状態で次の工程へ進む。
このちょっとずつずらしていた時間、無駄ですね。

経験や回数をこなすと、最初に頭でイメージしたものが全てだと解ってきます。
作り始めてから、くちゃくちゃコネて微調整しても、最初に頭でイメージしたものがアウトなら、多少動かしても上手くは収まりません。

では、最初に頭でイメージするには何が必要なのか？
センスとかひらめきではなく、「記憶」だと私は思っています。
そもそも、普通の人に備わっているセンスやひらめきは、全て「記憶」から捻出された抽出物でしかありません。

子供の頃から自分の目で見て、頭に記憶してきた、テレビ・映画・CM・雑誌・ポスター・広告・・・あらゆるデザインの記憶から、「ん～・・・あんな感じ」をピックアップして、今回のテーマにあった構成・バランス・雰囲気に当てはめるのが「最初に頭でイメージする」ということです。

この「記憶」が頭の中で確実にキレイに整理されている勉強家は、パッと思いついて、サッと制作物に反映出来ます。
この「記憶」がそこそこ頭に入っているけど明確にイメージ出来ない普通の人は、記憶の中にあるヒントからネット検索等をして、自分のイメージに近いデザイン参考を探して制作物に反映していきます。
この「記憶」すら集められていない人は、それを探すところから始めるので、ものすごく時間が掛かります。

事実として、弊社で新人なのに最初からそこそこデザインが上手な人は、ほとんどの場合「オシャレが好き」「お洋服が好き」「ビジュアル重視」みたいな人が多いのです。
それまでの人生で、何がオシャレで、どういうのがカッコ良くて、他人からどう見られるか等を気にして生きてきた人は、デザインの仕事にも生かされると思います。それは、センスではなく勉強してきた記憶です。

ただ、スタートダッシュはそうですが、デザイナーという仕事を必死で1年も続けたら、「記憶」は蓄積されるはず。
私ももっと新しいデザインや流行を追いかけ、「記憶」を集めて、レベルアップしていきたいと思います。

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